腰痛治療でよく聞く、神経ブロック注射とは?

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山井 恭三郎(やまい きょうざぶろう)

【整体師/腸セラピスト/体幹回復ストレッチインストラクター】 腰痛ケアスタジオLines.の院長。建築業界のサラリーマン生活と子育ての両立に限界を感じている頃、自身の身体の不調から通っていた整体院で、整体師という生き方があることを知る。 退職後、整体を学び出張整体で開業。その一年後、現在の場所に整体院を開院し腰痛専門の整体師として施術に当たっている。
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病院での腰痛治療の際に行われる「ブロック注射」ってどういうもの?
よく聞くけど、実際にはよくわからない方も多いと思います。

まだ一度もブロック注射を経験ない方はもちろん、実際に注射をされた方も、詳しくはご存じない方が多いと思いますので、このページで分かりやすく説明させていただきます。

神経ブロックとは

麻酔薬の注射で痛みの伝達を遮断する治療です。

●激しい腰痛、激しい坐骨神経痛に使用される
●効果は個人差が大きい
●効果が表れない場合には、漫然と繰り返さない

局所麻酔薬とステロイド薬を注射する

急性の激しい痛みがあったり、痛み止めの薬を使っても強い痛みがとれないようなときに、注射による「神経ブロック」が用いられます。

局所麻酔薬(きょくしょ・ますい)によって、痛みの伝達を遮断する治療です。

神経ブロックでは、通常、神経をマヒさせる局所麻酔薬と炎症を抑えるステロイド薬を併せて注射します。

一時的に痛みが消えるだけでなく、周囲の炎症が鎮まることで、そのまま症状が治まることもあります。

腰痛・下肢痛(かしつう:下半身の痛み)の治療では、症状を起こしている神経に直接注射する「神経根(しんけいこん)ブロック」と神経の周囲(脊柱管(せきちゅうかん)内)に薬を注入する「硬膜外(こうまくがい)ブロック」が主に行われます。※脊柱管(せきちゅうかん):背骨の後ろ側にある神経の束の通り道

神経ブロック

特に椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症(せきちゅうかん・きょうさくしょう)などで神経根が圧迫され、脚の痛みやしびれが強くて歩けないようなときには、神経根ブロックが有効とされ、医師により提案されます。
※脊柱管狭窄症:背骨の中の神経の通り道が狭くなって神経を圧迫してしまうことで脚にシビレや痛みなどの症状が発生します。

 

神経根ブロックは診断の役割も果たす

神経根ブロックを行うときには、うつぶせになった姿勢で、医師がX線で位置を確かめながら、神経根に直接針を刺します。

針を刺した神経根の障がいによって症状が起きているのであれば、症状と同じところに痛みが再現され、局所麻酔薬を注射すると痛みが消えます。

逆にいえば、ブロック注射によって痛みが軽くならないという場合は、原因がその神経にはないと考えられます。

神経根の障がいと症状の関係が確認できることから、検査を兼ねて行われることもあります。

神経根ブロックを行うと、有効な場合には劇的に良くなり、数回で痛みはほとんどなくなります。

なかには1回で痛みがなくなる人もいます。

ただ効果には個人差が大きく、数日でまた痛みが発生してしまう人もいます。

数回行っても効果が上がらないようなら中止した方が良いでしょう。

硬膜外ブロックは外来で簡単におこなえる

硬膜外(こうまくがい)ブロックは、患部や仙骨(せんこつ)部の硬膜外腔(こうまくがいくう)に注射をして、神経の周囲に薬を送り込みます。

エックス線で透視する必要がなく、外来で簡単に行えるため、激しい痛みをとるために広く行われています。

椎間板ヘルニアなどで、急性期の坐骨神経痛をやわらげるのに有効とされています。

症状を起こしている神経根がはっきり特定できないような腰痛に行うことができます。

神経ブロックは、保存療法のなかでは最も強力な鎮痛効果(ちんつうこうか)が期待できる治療法ですが漫然と続けても意味がありません。

神経ブロックを何回かおこなっても強い痛みがとれない場合には、他の方法を検討することをおすすめします。

ブロック注射にもいろいろある

病院での腰痛治療で「ブロック」と呼ばれる注射(ブロック療法)には多くの種類がありますが、大きくは次の三つに分けられます。
・神経そのものに行うもの(神経根ブロックなど)
・硬膜外ブロック
・局所ブロック

押すと痛いところに局所麻酔薬を注射する「トリガーポイント注射」もよく行われていますが、これは局所ブロックに当たるものです。

筋肉の緊張をとるとされますが、一時的なもので、麻酔薬が効いている間は痛みを感じなくなりますが、麻酔薬の効果が無くなれば、また痛くなります。

神経ブロックをおこなってはいけない人

以下に該当する方はブロック注射をおこなうことができません。

  • 感染のある人(椎間板炎)
  • 出血傾向のある人
  • 抗凝固薬を使っている人
  • 血友病のある人

神経ブロック注射のリスク(合併症の可能性)

医療行為であり、身体に傷をつけ注入するのですから、リスクはゼロということではありません。

  • 感染
  • 疼痛性ショック
  • 局所麻酔薬の急性中毒
  • 神経損傷
  • マヒ、疼痛の増強
  • 造影剤アレルギー(神経根ブロックで造影剤を使う場合)

等がありますが、発症頻度は極々まれであるといわれています。

ブロック注射の費用

神経根ブロック、硬膜外ブロック、局所ブロックとブロック注射には種類があり、料金も病院、クリニックによって様々です。
目安としては健康保険適用で3割負担として数百円~数千円(5,000円前後)となります。
そのほかに、初診料、診察料、レントゲン代が別途必要になります。

最後に

この記事の内容を簡単にまとめると
・神経ブロック注射は、麻酔薬とステロイド薬を注射する治療方法である。
・ブロック注射にもいくつか種類があり、注射する部位が変わる。
・有効な場合は、劇的に痛みは改善するが、効果が出ない場合もある。(効果が出ない場合は漫然と続けない)
・注射によるリスクはゼロではない。

となります。
腰痛の治療において、ブロック注射が選択肢として出てきた際には、参考にしてみてください。

当院(腰痛ケアスタジオLines.)は、整体院であり、医療行為をおこなう病院ではありませんので、ブロック注射は行っておりません。
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【整体師/腸セラピスト/体幹回復ストレッチインストラクター】 腰痛ケアスタジオLines.の院長。建築業界のサラリーマン生活と子育ての両立に限界を感じている頃、自身の身体の不調から通っていた整体院で、整体師という生き方があることを知る。 退職後、整体を学び出張整体で開業。その一年後、現在の場所に整体院を開院し腰痛専門の整体師として施術に当たっている。