同じ治療や施術でも、「すごく効いた」という人がいれば、「まったく変わらなかった」という人もいます。
その声を見聞きするたびに、
- 自分には合っていないのでは
- 何か選択を間違えたのでは
と、不安になる方も少なくありません。
ですが、「効いた」「効かなかった」という言葉だけで、自分の状態を判断する必要はありません。
その言葉は「結果」だけを切り取っています
まず知っておいてほしいのは、「効いた」「効かなかった」という言葉は、
- どの部分に
- どのタイミングで
- 何を期待して
使われているかが、人によってまったく違う、ということです。
一言でまとめられていますが、その中身は揃っていません。
体の状態は、人によって違います
同じ症状名であっても、
- 痛みが出始めてからの期間
- 日常の動き方
- これまでの経過
は、人それぞれです。
そのため、
- 同じ施術
- 同じ運動
- 同じ説明
を受けたとしても、受け取り方や変化の出方が違うのは自然なことです。
期待している「変化」も違います
「効いた」と感じる基準も、人によって異なります。
- 痛みが完全になくなった
- その日は楽だった
- 不安が減った
どれも、その人にとっては大切な変化です。
一方で、
- 思ったほど変わらなかった
- 数日後に戻った
という場合もあります。
これは効果がなかった、という意味とは限りません。
「戻る」ことが失敗だとは限りません
変化の途中では、
- 良い日があり
- 戻るような日があり
ということがよくあります。
このとき、
- 戻った=効かなかった
と考えるか、 - 揺れながら進んでいる
と捉えるかで、
受け止め方は大きく変わります。
多くの場合、戻ること自体は珍しいことではありません。
情報は「状況を省略して伝えられる」
口コミや体験談は、
- 読みやすい
- 分かりやすい
反面、
- その人の背景
- 体の状態
- 生活の様子
といった部分が、ほとんど省略されています。
そのため、
あの人には効いたのに、自分には…
と比べてしまうと、必要以上に落ち込んでしまうことがあります。
「効いたかどうか」だけで決めなくていい
ここまで整理すると、
- 効いた
- 効かなかった
という二択だけでは、自分の状態を十分に表せないことが分かってきます。
それよりも、
- 何が少し変わったか
- 何が分かったか
- どんな感覚が残ったか
といった視点のほうが、次を考える手がかりになることがあります。
他人の評価より、自分の感覚を小さく拾う
大きな変化でなくても、
- 今日は動きやすかった
- 前より不安が減った
- 生活が少し楽だった
そうした小さな変化は、比べないと見えてきません。
他人の「効いた」より、自分の「少し違う」を大切にしてもいいのです。
「合う・合わない」は、すぐに決めなくていい
一度の体験で、
- 合う
- 合わない
を決めようとすると、判断が早すぎる場合もあります。
もちろん、
違和感が強い場合は無理をしなくて構いません。
ただ、すぐに結論を出さないことが、結果的に負担を減らすこともあります。
ここまで整理できれば、十分です
「効いた」「効かなかった」という言葉は、便利ですが、すべてを表しているわけではありません。
今の状態を、少し落ち着いて見られるようになっているなら、それだけで前に進んでいます。
今は、ここまで整理できていれば十分です。
